杜仲は中国に6500万年前からあったと言われており、生命力の高い樹木です。
今回は杜仲の葉を煎じた杜仲茶の効果について解説します。
杜仲茶とは
杜仲茶もちろんトクホ(特定保健用食品)として許可を得た商品があります。
杜仲茶に含まれる主な有効成分は「ゲニポシド酸」と呼ばれています。
ゲニポシド酸の血圧を下げる仕組みは、副交感神経を興奮させて血管を拡張させるためだと言われています。
ある試験によると、正常高値血圧患者及び軽症高血圧患者85名を対象として、杜仲葉配糖体(杜仲茶に含まれるゲニポシド酸などの有効成分)を1.0g以上含む飲料を1日50mL、12週間摂取したところ、摂取前の血圧に比べて平均、収縮期血圧(上の血圧)で13.1mmHg、拡張期血圧(下の血圧)で7.9mmHg低下したと言う報告があります。
(※参考 Health Sciences.2004;20(2):166-76)
血圧を下げる効果以外にも、肝機能を改善する効果や、肥満やコレステロール値や中性脂肪を改善する効果があると言われています。
杜仲茶を摂取する際の注意点
杜仲茶はノンカフェインなので、お子様からお年寄りまで飲めますし、就寝前や風邪を引いたときに飲んでも睡眠を妨げません。
しかし、杜仲はカリウムを含んでいるため以下の薬剤を服用している方や、腎機能が低下している方は高カリウム血症が起きる可能性があるため、かかりつけの医師に確認してから摂取するようにしましょう。
(※ 高カリウム血症では、血液中のカリウム値が高くなり、四肢のしびれや不整脈、吐き気などが出やすくなります。)
- カリウム保持性利尿剤
スピロノラクトン(アルダクトンA)、トリアムテレン(トリテレン)、カンレノ酸カリウム(ソルダクトン) - カリウム補給剤
塩化カリウム(スローケー)、L-アスパラギン酸カリウム(アスパラカリウム、アスパラギン酸カリウム)、L-アスパラギン酸カリウム・マグネシウム(アスパラ)など
(一般名(主成分の名称)を記載し、カッコ書きで先発医薬品(ジェネリック医薬品ではない薬)の名称を記載しています。)
飲み始めてすぐに効果がでるものではないので、毎日継続して飲む習慣をつけるようにしましょう。
以上、「トクホの杜仲茶の効果とは」でした。
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