高血圧症があり、肥満の方は医師や医療関係者、ご家族の方などからうんざりする程運動するように言われているのではないでしょうか?
確かに「体重や血圧を下げるために運動をしなさい」とだけ言われても、どのような運動をすれば良いのか分からないし、なかなかやる気が起こらないかもしれません。
しかし、運動には単純に体重や血圧を下げる効果以外にもたくさんのメリットがあり、どのような運動をすれば効果的なのか自分自身で理解することができれば、やる気も起こるのではないでしょうか?
なぜ肥満は高血圧症に悪いのか
肥満者は正常体重者と比べ、約2~3倍多く高血圧症にかかるそうです。
そして驚くことに、肥満が原因の収縮期血圧(上の血圧)160mmHg程度の軽い高血圧症であれば、4~5kgの体重の減少で正常化するそうです。
(※参考 肥満と高血圧|一般社団法人 日本肥満症予防協会)
運動することで得られるメリット
もし血圧が下がれば、薬が少なくなったり中止になったりするためそれだけお薬代も安くなります。
また、医薬品の副作用リスクも回避でき、病院や薬局に行くと言う時間的コストも節約できます。
(服用中の薬剤の中止や減量は自己判断でせず、あくまでも主治医の判断で行うようにして下さい。)
運動のメリットはそれだけではありません。
高血圧症には直接関係ないですが、適度な運動は血流をよくするため、疲労を改善することができます。
また、気分転換になり、ストレス発散にもなります。
筋力低下は様々な病気の原因となるため、その予防にもなります。
運動にはこのようにたくさんのメリットがあるのです。
ただし、無理な運動はかえって体を痛めてしまうため、自分に合った適度な運動をすることが重要です。
有酸素運動と無酸素運動について
運動が良いことは分かりましたが、では、運動にはどのような種類があるのでしょうか。
運動には有酸素運動と無酸素運動があります。
有酸素運動はよく耳にすると思いますが、これは 呼吸により酸素を十分に取り込み、軽度から中等度の負荷の運動をすることで、ゆっくりと糖質や脂質からエネルギーを生み出す運動です。
有酸素運動には血圧を低下させるだけでなく、体重を効率よく減らすことができ、糖尿病であればインスリンの効きを改善する事ができ、血糖値の改善効果もあります。
無酸素運動は、例えば短距離走や筋トレなどが当たるのですが、これはほとんど酸素を取り込まずに短時間に強い負荷をかける運動です。
これは、体重の減少効果も低く、負荷をかけた時に、一時的に血圧が上昇することがあるため、高血圧症の方には向いていません。
以上、「高血圧症に運動が良いと言われる理由」でした。
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