ナトリウム表示は食塩量ではない!食塩相当量を換算する方法

食塩相当量の画像

「ナトリウム」で表示される理由

日本高血圧学会では、高血圧症の方であれば食塩摂取量を1日6g未満にすることを推奨していることは「高血圧患者は必見!塩分の摂取量はどこまで減らすべきか?」でお伝えしました。

食塩の摂取量を気にされている方であれば、コンビニのお弁当などの加工食品の栄養成分表示を見たときに、食塩が何g入っているか表示されていないものを見たことはないでしょうか?

こういった商品は代わりに、「ナトリウム」が何mg入っているのか表示されていると思います。

私たちが高血圧症を改善・予防するために注意しなければいけないのは、「食塩」の量であり「ナトリウム」の量ではないはずです。

なぜ、このような表示がされているのでしょうか?

(ここからの説明は少々難しいかもしれませんので、分かりにくい方は少し下の「「ナトリウム」表示から「食塩相当量」を換算するには」から読んで頂ければよいかと思います。)

実は、厳密に言うと血圧を上昇させる成分は「ナトリウム」であり、「ナトリウム」は「食塩の一部」なのです。

「食塩の一部」と言うと分かりにくいかと思いますが、食塩は「Na(ナトリウム)」と「Cl(塩素)」の原子が一つずつ結合して「NaCl」と言う食塩の分子の状態で存在しているため、食塩はナトリウムから組成されていると言えるのです。

従って、ナトリウムは食塩以外の食品にも含まれていると言うことが言えます。

例えば、ベーキングパウダーなどに含まれる重曹です。

食塩でなくともこのようなナトリウムを含む食品は血圧を上昇させる作用があります。

このため、血圧を上昇させる恐れがあるナトリウムの量で表示がされているのです。

しかし、実際に私たちが摂取するナトリウムはほとんどが食塩であるため、食塩摂取量を抑えるように勧められる訳です。

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「ナトリウム」表示から「食塩相当量」を換算するには

ナトリウムが血圧を上げることは理解できても、1日の食塩の摂取量を抑えようとしている私たちからすれば、ナトリウムによる表示は混乱させるものには変わりありません。

ナトリウムの量を食塩相当量に換算できる計算式があるのでそれを覚えておくと便利です。

ナトリウム(mg)×2.54÷1000=食塩相当量(g)

しかし、記憶力がとても良い方でなければ、すらっと頭に入るものではないと思います。

そこで、この計算式を覚えにくいと言う方は簡略化した計算になりますが、以下の計算式を覚えておくようにしましょう。

ナトリウム(mg)×2.5≒食塩相当量(mg)

一つだけ注意して頂きたいのは、この計算式だと食塩相当量グラム(g)ではなく、ミリグラム(mg)で計算されると言うことです。

つまり、ナトリウムが2000mg含まれる食品には、食塩が5000mg=5g含まれると言うことになります。

実際のところ、この「ナトリウム」での表示は食塩の摂取量を制限をしようとしている方が見ても分かりにくいですし、この計算式を知っていたとしてもいちいち計算が面倒です。

そのため栄養表示基準が改正され、2020年までにナトリウムは食塩相当量で表示することが義務づけられました。

現在は、徐々に食塩相当量で表示されるようになってきています。

しかし、先ほど例に挙げた重曹のように、食塩を含有していない食品でもナトリウムを含むものもあります。

このような食品に食塩相当量と表示すると、あたかも食塩を含有しているのではと誤解を与える恐れがあります。

このような場合を想定して、食塩を含有していない食品の場合は、「ナトリウム〇mg(食塩相当量〇g)」とする表示することも認められているようです。

 

以上、「ナトリウム表示は食塩量ではない!食塩相当量を換算する方法」でした。

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